今年の4月20日に「前山周辺を歩く」という記事を載せた。その後5月4日の日曜日にも前山寺下を歩いた。先週末にもまた同じあたりを歩いた。その時、5月に撮った写真を載せていないことに気づいた。そこで先週末に撮った分も合わせて遅ればせながら紹介します。
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無言館の下に山王山公園という小さな公園ができていた。無言館まで続く遊歩道も作られている。ただ広いばかりで何もない公園だが、眺めはいい。その公園のすぐ上に新しく「藤本」という喫茶店ができている。上田紬の「藤本」という店があり、どうやらその喫茶部らしい。すぐ下にも「ジューンベリー」という食堂もできていた。
喫茶店の斜め向かいにあるのが「みゆじあむしょっぷ 槐屋(えんじゅや)」と「信濃デッサン館別館 槐多庵」。この道は何度も通っていたが、ただ通り過ぎるだけだったので今まで全く意識しなかった。「槐屋」という名前は村山槐多から取ったものだろう。どちらも写真だけ撮って中には入らなかった。どちらの建物も形がユニークだ。「槐屋」は建物の前半分と後ろ半分に段差がある。段差の分屋根もゆるやかに傾斜している。不思議な形だ。
隣の「信濃デッサン館別館 槐多庵」は「槐屋」以上にユニークな形をしている。正面は鉄さび色に塗られている。右側の庭に何と呼んだらいいのか分からないが東屋のような門の様なものがある。この形と佇まいが実に魅力的だ。車で走っていると見落としてしまうが歩いているとこういうのが目に入る。その奥にデッキがあり、彫刻がいくつか置かれている。なかなか素晴らしい空間だ。大いに心を引かれた。「槐多庵」の建物は外壁に蔦が絡まっていて風情がある。
信濃デッサン館下の駐車場のところで右折して道を下る。確かその先にハーブティーを飲ませる喫茶店があったはずだ。途中左側の畑にヤマブキが並んで咲いていた。1本だけシロヤマブキも咲いていた。少し歩くと右側に「ギャラリー夢の庭 窯」という店があった。新進作家の発掘と紹介を兼ねた無料のスペースのようだ。ここも中には入らなかったが庭が素晴らしいので写真だけ撮らせてもらった(失礼)。
その少し先の左側に「前山グリーンガーデン」がある。赤レンガの建物で、ここも庭が美しい。しかし10年以上前に一度入ったハーブティーの店とはどうも感じが違う気がする。道を1本間違えたのか。それとも建て替えたのか。看板も「ハーブ&山野草」とあるが喫茶とは書いていない。ここで冷たいハーブティーでも飲もうと思っていたのだが、なんとなく気後れして中には入らなかった。庭の写真だけ撮って失礼する。
車に戻り、坂を下りて82号線に出る。右折して古安曽に向う。途中前から気になっていた道端のお地蔵さんを写真に撮る。お堂に納められたものと東屋のようなものに納められたもの。こんなに大事に守られている道端のお地蔵さんは珍しい。地域の人たちが大事にしているのだろう。その先の尻無川と思われる小さな川の横に車を停める。その上流の方に歩いてゆくと、何と建設中の橋があった。形はほぼ出来上がっている。曲沢橋という名前も付いている。沢に下りて写真を撮った。上からも写真を撮る。奥まで踏み入ってみるといろんな発見がある。
さらに車で先に行く。安曽神社に行ってみる。ここも前から気になっていた神社だ。境内にマレットゴルフ場が設置されていて、あちこちに番号のついた札が立っているのがご愛嬌。境内の横を先ほどの尻無川が流れている。こちらが上流側だ。たくさんの神社が祀られていて、中には養蚕の神を祀る蚕影社の社もある。舞台と思われる建物はしっかり雨戸で閉じられている。これほどきれいな雨戸が付いている舞台は見たことがない。
<安曽神社追加写真>
<その他の追加写真> 右下の写真は阿曽神社横を流れる尻無川